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FERNANDES FR-STANDARD 2011 - ギター紹介

私が使用しているギターの紹介をしたいと思います。

 

プレイヤーとしても大した事ありませんし、レビューできるほど音の違いの分かる男ではありませんので、本当に紹介するだけです。

 

まず初回は録音用メイン・ギターです。録音用という事は、普段使いはまた別のギターだったりしますが、そのご紹介はまた後日。

FERNANDES FR-STANDARD 2011

 

 

 

FERNANDES FR-STANDARD 2011

 

いわゆる廉価ギターのひとつであります。

このギターをご紹介する前に、ここにたどり着くまでの簡単なギター遍歴をお話いたします。

 

私の初めて買ったギターは、YAMAHAのストラトタイプ(人にあげてしまったので型番不詳)で、その後フェンジャパのストラトを使ってたりしてたのですが、当時高校の先輩の勤めていた楽器屋で一目ぼれして買ったorvilleのレスポールが音・ルックスともにいたく気に入り、長年レスポールをメイン・ギターにしていました。

 

そんな私でしたがある時、サスティナーを一度使ってみたいという理由でサスティナー搭載で安かったFERNANDESのAPG-55SというPRSもどきのギターを買いました。

 

このAPG-55Sはアーチド・トップにミディアムスケールと、レスポールに近い演奏性でしたのでレスポール使いの私は特に違和感なく馴染むことができたのですが、ひとつ大きな違いがありました。

 

それは24フレット仕様であった事です。それまで「24フレットの音なんて使わないじゃん」と思っていましたし実際、私は使わないのですが、24フレットまである事によってもたらされる12フレット以降のハイポジションの弾きやすさに衝撃を受けました。

 

この衝撃によってそれまでメインだったレスポールが、重くて弾きづらいギターと感じるようになってしまい、急速に私の心はレスポールから離れてしまいました。

 

その後購入したギターのほとんどが24フレット仕様のものになったのは言うまでもありません。

巷に出回っている24フレット仕様のギターの多くはストラト・シェイプのものですので、かつてはレスポール派だった私もいつの間にかストラト派になっていました。

 

どうでもいい話が長くなってしまいましたが、こんな感じで何本か購入した24フレット仕様でストラト・シェイプのギターの中で一番しっくりきたのがこのFERNANDES FR-STANDARD 2011でした。

 

しかしこのギター、買った当初は正直失敗したと思っていました。見た目では指板が赤茶色で妙に安っぽいし、音はノイズが物凄い、演奏性ではトレモロアーム取り付け部の横に固定ネジがなくガタガタ・プラプラするのが気に入りませんでした。

 

なのでこれらの欠点を解消するべく改造というほどではありませんが、少しだけ手を入れる事にしました。

 

まず「赤茶色で妙に安っぽい指板」ですが、実はこれに関しては特に何もしていません。弾き込んでいくうちに自然に黒っぽく、かっこ良くなっていきました。たまに保湿用オイルを使っていましたが、それが良かったのかもしれません。

 

余談ですが私の使っている「島村楽器オリジナルHISTORY HPO2 指板面オイル」はメチャクチャ良いです。ベタつきなどありませんのでオススメします。有名なフェルのローズネックオイルはベタつきでチョーキングしたとき引っかかる気がして私にはイマイチでした。

 

次は「ノイズ対策」です。ポピュラーなのが本体にシールド処理を施すというものだと思いますが、このギターはピックアップがダイレクトマウントのギターですので、果たしてバック・キャビティのシールド処理だけでどれほどの効果があるか分かりませんでした。

 

しかしまぁ、ものは試しという事でとにかくやってみました。

FERNANDES FR-STANDARD 2011

 

 

ご覧の通り全く導電塗料など塗られていません。

 

一度ポットやスイッチ類を全て取り外し、

この中とカバーの板に100均で買ってきたアルミの流し台テープをスキマ無く敷き詰め、アース配線するだけの簡単な作業です。

 

注意していたつもりでしたが私もアルミで指先を切ってしまいました…。

結果ですが、ノイズに関しては劇的に改善しました。

ただ、音に関してはやはり高域のジャキッとした所がなくなりました。しかし好みの問題レベルでしたので音が丸くなったと解釈してまぁ良しとしました。

 

あと、ノイキャンを使った場合にサスティーンが短くなりました。これも大きすぎるノイズのせいでノイキャンがうまく掛かっていなかったのが適正に掛かるようになったと解釈する事にしました。

 

ノイズに関しては私の下手なギター演奏動画でこのギターを使っているものを見ていただくと、どれほどひどかったかお分かりいただけるかと思います(当時は全くの無改造・フルノーマルです)。

 

最後は「プラプラするトレモロアーム」についてですが、この対策にはアーム取り付け穴の底にアームテンションスプリングをかますのが一般的かと思います。

 

しかしこのギターはアーム取り付け穴が貫通しているタイプの為、そのままではこの手が使えません。なのでM6のイモネジで一番短いもの(小さなホムセンには売ってないと思いますが大きなホムセンに行くとバラで売ってます)を取り付け穴の底部にかまし、アームテンションスプリング(これもホムセンで良さげな押しバネがあればカットして使うと安価かもしれません)を入れて、アームをねじ込んでいきます。

 

スプリングを必要に応じてカットして適切な効き具合に調整できれば、実にいい感じのアームの動きになります。スプリングが効いているので底部のイモネジもゆるみません。

 

このようなプチ改造を施した結果、いつの間にかこのギターがメインとなっていました。

 

私はへなちょこプレイヤーですので、自作曲のギターパートを録音するのに何回も録り直します。なので弾きやすくてそこそこ軽いギターでないと、疲労によって録音作業がドツボにはまっていきます。

 

この点で私の持っているギターの中ではこのFR-STANDARDが最も優れていたという事です。音に関してはいつも私は生音を録音しエフェクトを後がけしていますので後からなんとかなりますし。

 

また、価格を考えますとチューニングの安定度が比較的高い固体だった事も録音時に多用するようになった理由のひとつです。

 

高価な「この一本」という感じのギターを所有するより、安ギターを数多く所有して楽しみたい嗜好の私ですが、どれか一本選べと言われたらこのギターを選ぶと思います。