※2016年8月3日追記
この日のアップデートによりLISMOはうたパスと統合されMusic Playerに改称し
糞アプリとなりました。
うたパスなどという余計なものと統合したことにより全体的に糞UI化しただけでなくウィジェットも廃止、この記事で誉めた歌詞の自動スクロールも廃止。
やはりプリインアプリなんて「いらない子」でしたなぁ…即無効化しましたよ。これでauを解約するのに未練の欠片もありません。
以下、古き良き時代のLISMOを偲ぶ記事となります。
プリインストールアプリの優等生?
PCの世界において、メーカー製のPCを買うとプリインストールされている大量のソフトたちは、それこそWindows95とか98の時代からごく一部の有用なものを除いて「いらない子」扱いされてきました。
それは今の時代となっても変わりませんし、PCだけでなく大手キャリアで購入するスマホやタブレットあたりにも同じように引き継がれています。
以前こちらでご紹介したXperia PLAYでも、わざわざroot取ってまでプリインアプリをごっそり削除してあります。
今回ご紹介する「LISMO」は、そんな邪魔者扱いされがちなプリインストールアプリの中でも数少ない、私が愛用するアプリとなります。
auのスマホを購入すると、プリインストールされているアプリです。
ちなみに、ガラケーの時代にも同名のアプリがプリインストールされていまして、その時代は「x-アプリ for LISMO」というPCソフト(当時はSONYのWalkmanもまだドラッグ・アンド・ドロップでの転送に対応しておらずx-アプリというiTunesのようなソフトで曲を転送する必要がありました。これはそのx-アプリにau携帯への曲転送やバックアップ機能などを統合したもの)を経由して転送した音楽を楽しむ事ができましたが、これは現在のLISMOとは基本的に直接関係はありません。
Android用のLISMOでは、ドラッグ・アンド・ドロップでSDカードにコピーした音楽を何もしなくてもそのまま認識して再生できます。
歌詞表示機能
このアプリの良い所で最も分かりやすいところは、なんと言っても歌詞表示機能でしょう。
面倒な登録作業などは一切不要。ただ「歌詞」ボタンを押すだけで邦楽・洋楽問わずかなりの確立で歌詞を表示してくれます。
しかも単に表示されるだけでなくカラオケの字幕風に色まで変わってくれる芸の細かさです。
昔のWalkmanなんかでは事前に歌詞データをDL購入するか自前で作成する必要があった(iTunesは自動でやってくれるアプリもあるものの基本的にはいまだにそう)事を考えますと、勝手にネットから歌詞データを取ってきてくれてボタン一発で表示してくれるというのは、通信機能を搭載したスマホならではの便利機能と言えると思います。
また、これはこのアプリに限らずAndroid全般に言える事なのですが、やはりiTunesのようなソフトを介さず直接PCからファイルをコピーすればOKという手軽さは何事にも替えがたいです。しかもWi-Fiを使えば接続の必要すらありませんし。
これに比べますとiPodTouchやiPhoneはファイル転送やファイル管理が面倒でメディアプレイヤーとしては使う気になりません。
ギャップレス再生
この「LISMO」で惜しい部分を挙げるとすれば、LAMEの--nogapオプションを使って作ったmp3ファイルのギャップレス再生に対応していないところでしょうか。
ギャップレス再生とは、曲間に無音部を挟まず繋げて再生する機能の事です。ライブ・アルバムなどでその威力を発揮します。
Androidでも「Power Amp」などのアプリはギャップレスmp3の再生に対応しているらしいのですが、私は使っていないので良く分かりません。
しかしながら、実は「LISMO」はOgg Vorbisファイルの再生に対応していまして(おそらくAndroid版のみ?ちなみにiPhoneおよびiPodTouchはデフォのミュージックプレイヤーがギャップレスmp3の再生に対応しています)、このOgg Vorbisというフォーマットはデフォルトでギャップレスに対応している事から、これを使う事でギャップレス再生させる事ができます。
問題点は「わざわざOgg Vorbisでエンコードする必要がある」事でしょうか。
私個人の事で恐縮ですが、私はPCで音楽を聴くときには先ほどこき下ろしたiTunesを使っています。
iPodTouchもゲーム機として持っているので、どのみちiTunesは母艦となるPCに入れておく必要がありますし、iTunesで音楽を聴けるのなら他の余計なソフトはなるべく入れたくない というのがその理由です。
しかしながらこのiTunesはギャップレスmp3には対応しているもののOgg Vorbisには対応しておりません。
仕方なく私はギャップレス再生させたい一部のアルバムに限ってはmp3とOgg Vorbisの2種類のファイルをそれぞれPCでのリスニング用、スマホ転送用として運用しています。もし「LISMO」がギャップレスmp3に対応してくれたらOgg Vorbisのデータは要らなくなるのに…このへんは何気に不便です。
mp3などの圧縮音源におけるギャップレス再生に使用するフォーマットとしては、まだ決定版といえるものがないのでいま現在、このように不自由な運用をしています。この先なにが主流になるか分かりませんし、そもそもギャップレス再生に対する需要が少ない気もいたしますのでこの先しばらくはこんな状態が続くのかもしれません。
個人的にはギャップレスmp3がもっと一般化し、対応プレイヤーが増えてほしいところです。
このように一部、個人的に面倒な部分もありますが、この「LISMO」なかなか良いと思います。auをお使いの方でプリインアプリを毛嫌いされておられる方も一度試されてみてはいかがでしょうか。
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