私が使用しているギターの紹介をしたいと思います。第4回。
プレイヤーとしても大した事ありませんし、レビューできるほど音の違いの分かる男ではありませんので、本当に紹介するだけです。
この企画、三回連続でFERNANDESのギターとなってしまいましたので、そろそろ他のブランドも交えていきたいと思った次第であります。
Bacchus G-CUSTOM
メイプルネック・メイプル指板。ボルトオンネック。24フレット。
ボディ材はキルトメイプル貼りのアルダー。ディンキーシェイプ。
フロイドローズ・タイプのブリッジにロック式ナット。
H-S-Hのピックアップ配列。VolとToneポットの間にあるスイッチでコイルタップが可能。
といったところが基本スペックです。
このギターを購入した理由は、当時の「演奏してみた」界隈でシェクターやトム・アンダーソンのギターが流行っていたので、安価にその雰囲気を味わってみたかったという事になるかと思います。
バッカスというブランドは安ギター界ではわりと評価の高いブランドだったと記憶していますが、このギターはそんな幻想をズタズタにしてくれました。
まず何と言ってもネックの仕上げが酷いなんてものじゃありません。フレットが両側ともにネックからはみ出ていて、手を滑らそうものならバリで手を切ります。
おそらく製作時点ではちゃんと出来ていたのでしょうが、その後ネック材が痩せてこうなったのだと推測されます。買った当初はもう少しマシだった気もしますし。
仕方が無いので自分で全フレットの両サイドをヤスリがけしてネックとツライチにしました。
ボディ材の方も、乾燥が足りなかったのか表面のキルトメイプルにしわが寄って波打っています。
全体として素材である木材の管理がなってないというか、乾燥工程が一切無いんじゃないの?と思わせる出来です。
このG-CUSTOMのメイプル指板バージョンの指板は、マット塗装仕上げとなっています。
しかし、しばらく弾き込んでいくうちにチョーキングなどによってキズが付いたり、マット塗装の表面が削れてテカってきたりしてしまい、とてもみすぼらしい見た目になってしまいました。
なので、もういっその事コンパウンドを掛けてグロス塗装に変えてしまおうと指板にコンパウンドを掛けた状態がこの写真です。
作業前にイメージしていたより演奏性は悪く無く、チョーキング・ビブラートともに問題なくできます。
でもやっぱりまたチョーキングで新しい傷は入っていきますね。塗装の硬度がやわらかすぎると思います。
コイルタップのおかげで多彩な音作りができますし、出音はそこそこ好みだったりするのですが、自分で仕上げたフレットエッジの感触がいまいちなので、今ではほとんど弾かないギターとなっています。
遠目に見ればキルトメイプルが美しいギターたったりしますので、今後も壁に掛かったインテリアとして余生を過ごしていく事になるギターでしょう。
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