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バイクカバーの強風によるめくれ対策

梅雨どきのバイクの保管には、サビ対策のためにバイクカバーをご使用されている方も多いと思います。

 

カバーを掛けたり外したりも面倒ですが、せっかくカバーを掛けているのにちょっと強風が吹いたりするとすぐにカバーがめくれ上がってしまうのが結構ストレスだったりします。

 

先日、最終回を迎えたバイクアニメ「ばくおん!!」最終話でも、カバーのめくれ対策として布団バサミを利用するエピソードが紹介されていました(コミックでは6巻第39話「たちごけ!!」)。

 

今回は、そんなエピソードに触発されて私のバイクカバー運用法(というか「めくれ対策」)をご紹介したいと思います。

 

私の使用しているバイクカバーはこちらになります。

 

 

この中の安価で入手しやすいEタイプです。裾にロープが入っていて前後から裾を絞る事ができるタイプですね。しかしこの裾絞り機能だけでは強風には歯が立たなかったりします。

 

そこで私は100均に売っている「ゴムロープ」を車体中央部に一周巻いています。これでワンランク上のFタイプに付いているばたつき防止用アジャストコードの代用になります。

 

100均のゴムロープ

こういうものです。

 

バイクの大きさによって適正な長さは異なりますので、ちょうどいい長さのを見つける必要があります。

 

私のTW225ですと写真の1m・2倍伸縮のものがいい感じでした。

 

ゴムがきつすぎるとシート内のウレタンが変形してしまう恐れがありますので注意が必要です。

 

一周まわしてフック同士を引っ掛けるだけですので、慣れればそんなに手間とは感じません。それに、剥がした後のバイクカバーを丸めて束ねておくのにも利用できます。

 

バイクカバーの強風によるめくれ対策

まず通常通りバイクカバーをかぶせ、裾絞りのロープを前後から引っ張って絞った後、

 

この図のように

 

中央部をゴムロープで絞る

 

ことによって、

 

裾のロープも中央に向かって引っ張られます

 

ので、裾の絞りがさらに強くなってめくれを防止します。

 

かなり裾の絞りが強化されますので、写真のようにタイヤが少しはみ出す場合はワンサイズ大きいカバーを選ばれると良いと思います。

 

実際ワイズギアの適合表で私のTW225を調べますと適合サイズは「L」となっていますがワンサイズ上の「2L」のほうがしっくりきます。

 

裾の絞りがさらに強くなり、上部もゴムロープが押さえていますので、下からの巻き込み風でバイクカバーがばたつかなくなります。

 

この「ばたつかなくなる」ことこそが、この方法の一番の利点です。そもそもめくれ防止だけでしたら前後のチェーンロック用の穴にチェーンロックやU字ロックを盗難防止兼用で通すだけで事足りますし、布団バサミも良いでしょう。

 

バイクカバーが「ばたつかない」事がどんなメリットをもたらすかと言いますと、それは

 

バイクカバーの長寿命化

 

という事に尽きるかと思います。

 

バイクカバーの劣化は、生地が強風によって引っ張られて薄くなってしまったり縫合が緩くなってしまったりする事で進んでいきます。

 

今回ご紹介した方法でばたつきを抑えますと、格段に生地のダメージは少なくなり、バイクカバーの寿命が長くなります。

 

この方法を思いついたのは、台風によってバイクカバーがビリビリに破れてしまった時だったのですが、その後この方法を取り入れてからは台風にもしっかり耐えていまして破れません(それでもいつかは破れると思いますけど)。むしろゴムロープの方が先に劣化してダメになると思います。

 

最後に繰り返しになりますが、この方法を試される方はくれぐれもゴムロープの長さ・強さにはご注意ください。強すぎるとシートのアンコが変形してしまいます。