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Windows 10 無償アップグレードは7月29日まで ② - 古いアプリの動作確認

Windows 10 無償アップグレードは7月29日まで ① - ライセンス認証

こちらの記事の続きです。私のDTM用デスクトップPCを

Windows 7 Professional SP1 (64bit)

Windows 10 Professional 10.0.10586 (64bit)

にアップグレードした環境で、主にサポート切れしたいくつかの古いソフトの動作検証をした記録です。古いソフトたちですから公式で発表される事はまずないと思われますが、これらが動作するかどうか不安でアップグレードをためらっておられる方はご参考までにどうぞ。

 

Cakewalk SONAR X1 Studio

動作:○

試しにAudioメインのプロジェクトとMIDIメインのプロジェクトをそれぞれ読み込んで再生したり編集したりしてみましたがWAVESのプラグインやpiapro studioなどのvstインストゥルメントもそのまま動きました。私の持っている中ですとAddictive Drums 2はXLN Online Installerで認証し直さないといけなかった(どうせすぐWindows 7に戻すのでやってませんが)です。

 

VOCALOID2 Editor

動作:○

公式にはWindows 10非対応となっていますが普通に動きました。V2ライブラリのV3やV4での利用も問題なしでした。そもそもライブラリだけ利用できればVOCALOID2 Editor自体は殆ど使わないから動かなくても問題ないような気もします。

 

JamVOX

動作:○

最新ver.はJamVOX IIIなのですが、実は過去のver.とも共存させられます。現在はソフトのみの製品ですが、以前はUSB接続のミニアンプが同梱された製品でして、このミニアンプで遊ぶには過去のver.の方が使いやすいですし、最新版はvstとしても使えるのが魅力ですので過去のver.1.52.4と最新版を共存させています。いずれのver.も問題なく動作。付属のミニアンプも接続しただけで問題なく使えました。

 

Singer Song Writer 6.0 VS

動作:△

個人的にMIDIの五線譜入力が使いやすくずっと使っています。これでまず入力したmidiファイルをDAWへ持っていって続きの作業をするという感じです。

Windows 7の時からUACの設定を弄るかインストールフォルダをProgram Files以外にするといった工夫をしないと設定が保存されない状態でしたが、Windows 10でもこのソフト自体は一応動作します。

ただ、CoolSoft VirtualMIDISynthがそのまま使えなかった為、とりあえずMicrosoft GS Wavetable SW Synthで鳴らしたのですが、音の取りこぼしが酷くてちょっと使用には耐えない感じでした。

VirtualMIDISynth等の環境をきちんと整えたらどうなるか分かりませんが時間の関係でそこまで試していません。

 

Metasequoia Ver3.1

動作:○

最新はすでにV4なのですが、大して使っていない私程度の稼働率ですとまだV3で十分でして…。とりあえず動くようで良かったです。

 

3Dカスタム少女

動作:○

そもそも公式の動作環境ではVistaまででWindows 7すら入ってないのですがWindows 10でも普通に動きました。

 

Jasc Paint Shop Pro 9

動作:×

起動が早く、動作も軽くて使いやすいので長年愛用してきましたが、ついにWindows 10では動きませんでした。Windows 7でも既に動作は怪しかった(起動するとAeroが無効になる)のですが。

 


総評

Windows 7 で動いているソフトのほとんどが動くという印象。本記事に載せていないものですとゲームソフトは中古屋で買った古いものが結構多いのですがほとんど動きました。Office 2003なんかも動くらしいです。ただMicrosoft GS Wavetable SW Synth等のOS標準MIDI関係はさらに弱体化が進んでいる印象を持ちました。

 

あまりの動作率の高さに、もうこのままWindows 10にしてしまおうかという考えも頭をよぎったのですが、少ないながらも動作に不都合のあるソフトもありましたので、今回はシステムイメージのバックアップからWindows 7に戻しました。

 

Windows 10にアップグレードしたパソコンをWindows 7に戻す方法

こちらのようなWindows 10の「回復」機能を使った方法も試してみましたが、私の環境ですとスタートメニューの一部が英語に変わってしまったりタスクバーのアイコンが一部おかしくなったりといった不具合が出ました。見える範囲で不具合があるくらいですから、おそらく他の不具合もあるだろうと予想しまして、あらかじめアップグレード前に作っておいたシステムイメージから元の環境に復旧いたしました。

 

とりあえずライセンスをゲットする為に一度Windows 10にアップグレードおこうという方、それなりに時間はかかってしまうもののシステムイメージを作成しておけば簡単に戻れますのでご安心を。

 

今後は、いつか本格的にWindows 10へ移行する可能性をふまえて、今回のテストでうまく動かなかったソフトから優先的に最新版への買い替え等を少しづつ進めていきたいと思います。


※ あくまで私の環境で少し動作確認しただけの情報であり、細かい所まで完全に動作するとは限りませんし、動作を保証するものでもありません。参考程度と考えていただけますと幸いです。

 

※ この記事の情報はWindows 7より環境を引き継いだアップグレードによるものであり、OSのクリーンインストールから新規に各ソフトをインストールしたわけではありません。新規ではインストール自体が跳ねられる可能性もあります。